台湾の旧正月!過年ってどんな感じなの?

こんにちわ、なちゃんです!

先日は台湾の跨年について紹介しましたが、台湾の本当の年越しはこれから!

旧暦の文化を大切にする台湾では、旧暦の正月、つまり旧正月のお祝いが盛大に行われます。

目次

今年の旧正月はいつ?

西暦の年越しのことを跨年(kuà nián / ㄎㄨㄚˋ ㄋㄧㄢˊ)、旧正月の年越しのことを過年(guò nián / ㄍㄨㄛˋ ㄋㄧㄢˊ)と言います。

今年の旧正月は2月1日です。そして前日1月31日の日本では大晦日に当たる日を除夕(chú xì / ㄔㄨˊ ㄒㄧˋ)と言います。なので、1月31日から2月1日が年越しとなり、それを過年と呼びます。

年を越してから、日本では正月三が日といって、正月から3日間を数えますが、台湾では、1日のことを初一(chū yī / ㄔㄨ ㄧ)、2日のことを初二(chū èr / ㄔㄨ ㄦˋ)、3日のことを初三(chū sān / ㄔㄨ ㄙㄢ)と呼びます。

台湾の過年はなにをする?

跨年の時は、友人や恋人とカウントダウンをしたり、イベントに行ったり、各々が自由に過ごします。

ですが、旧暦文化と家族を大切にする文化のある台湾での過年は、家族と過ごすのが一般的。

除夕の夜には、ほとんどの人が実家へ帰って、家族みんなで一緒に食事をします。その時の食事のことを「年菜(nián cài / ㄋㄧㄢˊ ㄘㄞˋ)」と言い、肉や魚、スープ等、各家庭によって種類や品数は様々ですが、親戚一同が集まると、とにかく大人数になる台湾では、食べきれないほどの年菜を作る家庭もあるようです。友人にお願いして、各家庭の年菜を見せてもらいました。

特に魚には良い意味があり、魚は中国語で「魚(yú / ㄩˊ)」、「余(yú / ㄩˊ)」と同じ読み方なので、「年年有魚(nián nián yǒu yú / ㄋㄧㄢˊ ㄋㄧㄢˊ ㄧㄡˇ ㄩˊ)」すなわち「年年有余(nián nián yǒu yú / ㄋㄧㄢˊ ㄋㄧㄢˊ ㄧㄡˇ ㄩˊ)」となり、毎年いい収穫がありますように、という願いが込められているそうです。

食事をした後は、親からお年玉「紅包(hóng bāo / ㄏㄨㄥˊ ㄅㄠ)」がもらえます。日本では年が明けて、「あけましておめでとうございます」の挨拶と共にお年玉をもらうのが一般的なので、お年玉をもらうタイミングは、日本と少し違いますね。そしてもうひとつ。親から独立して仕事をしている人は、親へ向けてお年玉を渡します。

お年玉は基本的に新札を渡すので、旧正月前には新札に交換したい人で銀行が混雑するのだそう。またお年玉の額は様々ですが、親から子供へあげる場合、1000元〜2000元、子供から親へ渡す場合は、決まった金額はありませんが、3000元くらいが多いようですが、多く稼いでいる人は、車を買ってあげたりなんてこともあるんだそう。

早起きなのに遅寝?守歲って何?

台湾には「守歲(shǒu suì / ㄕㄡˇ ㄙㄨㄟˋ)」という文化があります。

初一は朝早くにお詣り「拜拜(bài bài / ㄅㄞˋ ㄅㄞˋ)」をしなければいけませんが、除夕の夜は12時を過ぎないと寝てはいけないという不思議な文化です。

朝が早起きなら、早く寝ればいいじゃない?なんて思うかもしれません。ですが家族での団欒の時間をを大切にする台湾では、外で仕事をしていてなかなか帰れない人が、なかなか会えない家族との時間を大切にするために、守歲という文化として、家族と一緒にいられる時間を大切にしようという意味も込められているようです。

また、除夕はチェーン店以外のほとんどのお店が18時には閉店して、みんな家族の元へ帰るんだそう。過年は本当に国を上げた一大イベントなんですね。

年貨大街で過年の準備!

さて、先程紹介した年菜。この年菜を準備するために買い物へ行く場所が、年貨大街(nián huò dà jiē / ㄋㄧㄢˊ ㄏㄨㄛˋ ㄉㄚˋ ㄐㄧㄝ)です。

2022台北年貨大街|TAIPEI LUNAR NEW YEAR FESTIVAL (2022lunarnewyear.taipei)

台北で代表的なのが「迪化街(dí huà jiē / ㄉㄧˊ ㄏㄨㄚˋ ㄐㄧㄝ)」で開催されるもので、今年は1月15日〜30日までの期間で開催されます。

この時期になると迪化街は、赤い提灯や春聯(chūn lián / ㄔㄨㄣ ㄌㄧㄢˊ)が飾られ旧正月ムード一色になります。普段は普通のお店なのに旧正月前には突然、春聯や紅包を販売したりなんていうのもあります。

みんなここで、年菜の材料(主に乾物)や、家族団欒する時に食べるお菓子を、たくさん購入していきます。

現在はコロナ禍のため、露天が少なくなっており、「蝦皮(xiā pí / ㄒㄧㄚ ㄆㄧˊ)」というネットショッピングとコラボして、インターネットの販売が強化され、自宅にいながら購入できるものも多くあるようです。

家族で過ごす台湾の旧正月

旧正月前の年貨大街や、年越し後のイベントはとても盛り上がりますが、過年のその時は、家族と過ごすことを大切にする日ということがわかりますね。

旅行に行くだけでは、台湾の家族文化を体験することはできませんが、台湾の旧正月の雰囲気を楽しみたい方は、ぜひ年貨大街や、年越し後の廟にも行ってみてください。

ただ除夕はお店が早く閉まること、年越し後は連休をとっている店が多くあることだけは、注意してくださいね!

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この記事を書いた人

はじめまして。2014年に初めて台湾へ旅行してから、すっかり台湾の虜に。
美味しいものと写真を撮ることが大好きで、北から南、東、離島まで、いろんな観光地へ行ってきました!
コロナ禍で現在台湾へ行くことができませんが、撮り溜めた写真と記憶を引きずり出して、台湾の良いところをたくさん紹介できればいいなあと思っています!

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