今年は寅年!そういえばトラって何て鳴く?

こんにちは、なちゃんです!

日本では、あけましておめでとうございます。台湾でも各地で花火などのイベントがあり、跨年(kuà nián / ㄎㄨㄚˋ ㄋㄧㄢˊ)が盛大にお祝いされたようです。

さて、今年の干支は「寅」。

今回はトラについて、いろいろ紹介していきます!

目次

トラって中国語でなんて言う?

台湾でトラは、「老虎(lǎo hǔ / ㄌㄠˇ ㄏㄨˇ)」と呼ばれています。

「虎」でも伝わりますが、会話の中で1つの文字でトラを伝えるのはなかなか難しいようです。では何故、「虎(hǔ / ㄏㄨˇ)」の前に「老(lǎo / ㄌㄠˇ)」をつけるのでしょうか?

一説によると、そもそも「老」という文字には、年上、ベテラン、偉い人等に使われる傾向があります。人間でいうと、「老師(lǎo shī / ㄌㄠˇ ㄕ)」「老闆(lǎo bǎn / ㄌㄠˇ ㄅㄢˇ)」「老婆(lǎo pó / ㄌㄠˇ ㄆㄛˊ)」などがありますね。動物でいうと「老虎」は、陸上でトップを争う強さを誇ります。また、鷹は空でトップを争う強さということで、「老鷹(lǎo yīng / ㄌㄠˇ ㄧㄥ)」と呼ばれています。そしてネズミは、「老鼠(lǎo shǔ / ㄌㄠˇ ㄕㄨˇ)」と呼ばれていますが、生存能力の高さが評価されているようです。これらの動物は、中国の古文まで遡り、古文の中で有名な動物です。また、中国に昔からいた動物にのみつけるなんて話もあり、それ以外の動物に付けると、ただ歳をとっているという意味になってしまいます。なので、ライオン「獅子(shī zi / ㄕ ㄗ˙)」には「老」を付けませんね。

トラの鳴き声、日本と台湾の違いは?

日本のトラの鳴き方は、ガオー!が一般的ですね。私は小さい頃から、動物園へトラを見に行くと、ガオガオさんがいるよ〜なんて言われていました。

では、台湾のトラはどうやって鳴くのでしょうか?

正解は…

「嗷嗚〜(áo wū / ㄠˊ ㄨ)」

「アウ〜」です。日本人からしたら、アウ〜って…なんて間抜けな鳴き方…。と思ってしまいましたが、台湾人の友人からしたら、ガオ〜ってなんだよ!と言われてしまいました。笑

ちなみに、ライオンも同じ鳴き方です。

動物の面白い鳴き声

さて、先程トラの鳴き声についてお話ししましたが、実は他の動物の鳴き声も、日本人と台湾人で聞こえ方が違うことが分かりました。

①貓(ネコ / māo /ㄇㄠ)

日本人→ニャーニャー台湾人→喵喵(miāo miāo / ㄇㄧㄠ ㄇㄧㄠ)


②羊(ひつじ / yáng / ㄧㄤˊ)

日本人→メーメー

台湾人→咩咩(miē miē / ㄇㄧㄝ ㄇㄧㄝ)

③青蛙(カエル / qīng wā / ㄑㄧㄥ ㄨㄚ)

日本人→ゲロゲロ

台湾人→呱呱(guā guā / ㄍㄨㄚ ㄍㄨㄚ)

④小雞(ひよこ / xiǎo jī / ㄒㄧㄠˇ ㄐㄧ)

日本人→ピヨピヨ

台湾人→嘰嘰(jī jī / ㄐㄧ ㄐㄧ)

⑤老鼠(ネズミ / lǎo shǔ / ㄌㄠˇ ㄕㄨˇ)

日本人→チューチュー

台湾人→吱吱(zhī zhī / ㄓ ㄓ)

こうやって見てみると、とても面白いですね!

台湾でトラといえば!

さて、台湾でトラといえば、高雄にある「龍虎塔(lóng hǔ tǎ / ㄌㄨㄥˊ ㄏㄨˇ ㄊㄚˇ)」が有名ですね!みなさん行ったことありますか?

善良で高貴な生き物である龍の口から入って、凶暴な生き物である虎の口から出ることによって、善良な人間になり、どんな災いからも逃れられるといわれています。

また、台湾各地にある「廟(miào / ㄇㄧㄠˋ)」にもトラが祀られているところがあります。

虎爺の写真です→(www.dajiamazu.org.tw/content/art/art03_05.aspx

廟にいるトラは「虎爺(hǔ yé / ㄏㄨˇ ㄧㄝˊ)」と呼ばれ、道教において主神ではなく、それらを支える従神として知られています。主に「土地公(tǔ dì gōng / ㄊㄨˇ ㄉㄧˋ ㄍㄨㄥ)」や山の神様を背中に乗せて運ぶ役割をします。

虎爺は財神とも言われ、「虎爺會咬錢來(hǔ yé huì yǎo qián lái / ㄏㄨˇ ㄧㄝˊ ㄏㄨㄟˋ ㄧㄠˇ ㄑㄧㄢˊ ㄌㄞˊ)」という言葉があり、「虎爺がお金を咥えてやってくる」というように、お金のことで成功したい人がお願いに来ることもあります。また仕えている主神によって、虎爺の能力は変わるとされており、財神に仕えている虎爺は、財をもたらす力があり、保生大帝(bǎo shēng dà dì / ㄅㄠˇ ㄕㄥ ㄉㄚˋ ㄉㄧˋ)に仕えている虎爺には、病を癒す力があるとされています。

トラは猛獣として恐れられている一面もありながらも、古くから崇高される存在でもある、とても興味深い動物だということが分かりますね。

寅年のこの1年、台湾のトラを探してみよう!

さて、2022年は寅年!ということで、台湾でもトラが見られる場所やトラにまつわる場所が大いに賑わうことでしょう。

台湾へ旅行に行く際は、せっかくの寅年なので、有名な観光地である龍虎塔はもちろん、普通の観光では行かないような、トラにちなんだ場所を巡るのも楽しいかもしれませんね!

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この記事を書いた人

はじめまして。2014年に初めて台湾へ旅行してから、すっかり台湾の虜に。
美味しいものと写真を撮ることが大好きで、北から南、東、離島まで、いろんな観光地へ行ってきました!
コロナ禍で現在台湾へ行くことができませんが、撮り溜めた写真と記憶を引きずり出して、台湾の良いところをたくさん紹介できればいいなあと思っています!

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